関西現代俳句協会は原則として大阪・兵庫・京都・滋賀・奈良・和歌山の二府四県に居住する会員で構成されています。

発足は1962年1月20日で、発足当時より2004年6月5日までは現代俳句協会関西地区会議と称していました。

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今月のエッセイに、相田えぬさんの「活動報告」を掲載しました。

今月のエッセイ

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    活動報告

    相田えぬ

     いつの間にか句歴が10年になっていた。
     自己紹介で「初心者です」と言うと、どこからともなく「その手は使えないよ」と言われるようになり、どうしたものかと思う今日この頃である。

     俳句をはじめてしばらくは、どこに発表するでもなく作って満足していたが、あるとき、藤田亜未さんに誘われてネットプリント「よんもじ」をはじめた。
     ネットプリントは、データをネット上にアップロードすることで、コンビニのコピー機でプリントアウトすることができ、離れた場所にいる人でも紙媒体として共有することができる。

     「よんもじ」をはじめて今年で5年目になる。
     メンバーは、西川火尖さん、諸星千綾さん、そして藤田亜未さんとわたしの4人。
     メンバーの連作7句とエッセイを掲載している。
     季節ごとにテーマを決めて、デザインは持ち回りで担当している。
     家でコピーしたものを各々句会で配布することもある。
     わたしは定期的に作品を発表する場として、とてもありがたく思っている。 そしてなにより、このネットプリントがもっといろんな人――できれば俳句を作らない人、普段読まない人の目に留まることを願っている。

     わたしが主に活動しているものに、もうひとつ、俳句合同誌『えぬとこうこ』がある。
     有瀬こうこさんが「発表の場を持ちたい」と言ってはじめたものだ。
     お互いに連作を持ち寄り、ゲストを招いて1冊の同人誌にまとめている。
     編集はわたしが担当しているが、編集作業は好きなので、Wordデータをいじるのはとても楽しい。
     ちなみにこの同人誌は手売りもしている。常にわたしの鞄の中に入っているので、ご入用の方はぜひお声かけください。

     創刊号は、「俳人のための五十の質問」と題し、お互いの質問に答えるというもの。
     2号ではわたしが鑑賞エッセイ、こうこさんがエッセイを書いた。
     この同人誌は、自己研鑽の場としても意味があるが、なにより「お金を出して買ってもらう」ということに重きを置いている。
     「読みたい」と思ってもらうためにはどうすればいいかを日々考えながら、わたしたち自身も楽しめるものを目指している。

     楽しむことに重点を置いているものもある。stand.fm(スタンドエフエム)という音声配信プラットフォームで、「俳句と暮らす ご自愛ラボチャンネル(ごじチャン)」という番組を配信している。
     この番組は、季節に合った句の1句鑑賞「今週の1句」、季語の話をする「今日の季語ばなし」、そして俳句にまつわる雑談をする「俳句あれこれ」で構成されている。大体15分~20分程度の番組を、毎週土曜日に配信している。

     この番組は、普段俳句に触れない人にも聴いてもらえたらと思っている。アプローチすることは難しいかもしれないが、諦めず広めていきたい。

     楽しんだものを残しておく、ということは大事なことだ。
     先日、「いぶき」の代表である今井豊さんの引率で、こうこさんと斉藤よひらさんとわたしで明石の子午線を吟行した。
     帰りの電車で、よひらさんが「ネットプリントを作ってみたい」と言ったので、じゃあ作りましょう、ということになった。
     冬の赤い実で10句作り、吟行についてのエッセイを書いた。
     よひらさんに作成していただき、後日配布した。

     わたしは今後も、なにかひとつの「もの」や「こと」にとどまらない活動を模索したい。
     そしてこれからは、もっと俳句を身近に感じてもらえるようにアプローチしていきたい。
     そのためにいろんな人に出会い、新しいことにもどんどん挑戦していこうと思っている。

    余寒ならちゃんと楽譜にしておいた

    相田えぬ

    俳句と暮らす ご自愛ラボチャンネル

    (以上)

    ◆「活動報告」:相田えぬ(あいだ・えぬ)◆