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句集

『あをぞらの落し物』

北岡ゆみ

本阿弥書店 2026年1月23日発行

母明かりといふものあらば秋灯

 「母明かり」という造語を導き出した作者の知性、感情は抑えれば抑えるほど、強く迫ってくるものだ。

手拝裕任・・・・・「序」より

 

山眠りつつ星響きあふ樹間

 視覚と聴覚が交わる共感覚的な瞬間…「響き合う」は、北岡ゆみさんの作句における万物との交歓を表すキーワードである。

花谷 清・・・・・「跋」より

 

 句集名は、集中の「刈田に立つ吾あをぞらの落し物」より採りました。
 俳句は、母や、母の叔母を通じて、子供の頃より身近にありましたが、平成六年に由良俳句教室に入会したのが、実作の始まりです。

北岡ゆみ・・・・・「あとがき」より

○帯「自選十句」より

 星降つてきさうな処梅を干す

 幾万物干しを率ゐて鯨来る

 日本の男の寡黙夜の野火

 漣は水を追ひつめ追ひつめ冷ゆ

 白鳥の白を漏らさず夜の湖

 パソコンに蝶の殖えゆく工学部

 母明かりといふものあらば秋灯

 小鳥きて庭を俳句のかたちにす

 山眠りつつ星響きあふ樹間

 人の胸に確かなる沖冬銀河

○発行所

 本阿弥書店

 〒101-0064
 東京都千代田区猿楽町2-1-8 三恵ビル

 電話 03-3294-7068

 (定価 2,800円+税)

◆句集『あをぞらの落し物』: 北岡ゆみ(きたおか・ゆみ)◆