関西現代俳句協会

会員の著作(2021年事務局受贈分)

  句集

『傘寿』

廣川孝彦

北斗書房 2021年9月28日発行



 四季の花を求め花の名所を訪ね歩く日を重ねています。ちょっと自分でもおかしいと思うくらい歩いています。梅なら月ケ瀬や賀名生や北野、山城青谷など、桜は醍醐寺、御所、海津など近畿一円あらゆる所。 てくてく歩いて新たな花を見つけるのが無性に楽しいのです。 私は子供の頃から変人でして、いつも一人で居るのが好きでした。 群れると落ち着かない。だから学校では友達少ないし、会社勤めは長続きしませんでした。社会人としては損な性格です。それが不思議なことに、コロナ禍によって得する気分になれたのです。家に籠ったり自粛した事ありません。元々群れるのが苦手ですから、出かけても群れる心配がないのです。好きな所は田舎や野山。四季の花を訪ねて毎日が花遍路です。

廣川孝彦・・・・・「まえがき―傘寿にし日々の遠出や花遍路―」より

 

○発行所

 北斗書房

◆句集『傘寿』:廣川孝彦(ひろかわ・たかひこ)◆

▲会員の著作一覧へ