会員の著作(2020年事務局受贈分) 句集 『臘梅』 若森京子 文學の森 2020年12月21日発行 獅子座流星群爪立ちて晩節よこの人は、俳句の世界の中でずっと生きてきて、今関西の方の新聞の選者になっている。関西というところは、面白い俳人が多い所だから、そういう中で選ばれるのは若森の才能だ。 金子兜太・・・・・「序に代えて」より 四十年余りの間「海程」に身を置き、俳人として偉大な先生の平和を強く希い続けられた生きざまを目の当たりにし、〈河より掛け声さすらいの終るその日〉〈陽の柔わら歩ききれない遠い家〉と詠い、百歳のお祝いを前に、ゆっくりとすばらしい旅立ちをされた姿を見届けた事実に、心からの尊敬と感謝と喜びが込み上げてきて、先生に対するレクイエムの気持で上梓しようと思い立ちました。 若森京子・・・・・「あとがき」より ○帯より自選12句 絽のきもの解けば万のうすばかげろう 獅子座流星群爪立ちて晩節よ 臘梅やシルクロードの荷をほどく とうすみとんぼ妊りて透く暮らし 子規にふれ蓑虫にふれ国家論 春眠や球体感覚のままがいい 兜太なき憂世の羅はりついて 葦刈小舟うかうかと文字を刈る 空蟬の中に風吹く無言館 蓑虫に風が母の羅紗の匂い 幻聴かしら凍蝶一頭と暮らす 桃の日や八十年の朦朧体 ○発行所 文學の森 〒169-0075 電話 03-5292-9188 (定価 2,500円+税) ◆句集『臘梅』: 若森京子(わかもり・きょうこ)◆ |
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