会員の著作（2018年事務局受贈分）

　 句文集

『あれも詩これも詩』

村上和巳
村上春美

幻俳句会　2018年9月1日発行

　　幻俳句シリーズの第二弾
　　夫婦の句とエッセイは
　　仲の良さが垣間見える
　　村上夫婦の集大成

　　　和　巳
　裸子が左投げしてうぐい川
　小鮎らは水走りして比良驟雨
　紫陽花の学名オタクサ女太る
　秋風がキリンの首を降りてくる
　山みどり縄跳び妻のもつれ脚

　　　春　美
　白鳥の陶器となりて遠ざかる
　玻璃越しの磯巾着は口達者
　船虫散る隠れて紅を塗らんとす
　うだ・ぱ・にや・ふふふ・ほっほと雪列車
　木曽節も鵜舟も消えて人待つ夜

西谷剛周・・・・・裏表紙より

　二人の駄句駄句(ダークダークス)を編集していて、つくづく俳句をやっていてよかったと感じました。幻句会が沢山の思い出を作ってくれました。了司・万作・麦禅・草炎・泰象などの諸先輩。長くつきあった同時代の剛周・貞代・百合女　そして復帰後知り合った現役の皆さんと俳句を通じて人生をより豊かに出来たことを大変成感謝しています。これも昭和52年7月2日の土曜日に新聞広告に十七音詩の集いの案内があり、二人して軽い気持ちで出かけたことがきっかけです。そこに了司・万作と何某さんの三人がいて五人の句会が始まりました。

村上和巳・村上春美・・・・・「あとがき」より

○発行所

　幻俳句会

　（非売品）

◆句文集『あれも詩これも詩』
：　村上和巳・村上春美（むらかみ・かずみ／むらかみ・はるみ）◆