関西現代俳句協会

会員の著作(2017年事務局受贈分)

  句文集

『星辰図ゆるやかなれば』

中永公子

ビレッジプレス 2017年5月21日発行



俳句はいつも予兆のようにあらわれる

Like signs they come to me, HAIKU

KIMIKO NAKANAGA・・・栞文より

 

星辰図 / どちりなきりしたん
日に映えて 街 はすかいに歪みゆく
KOBE より深層の神戸を求めて
俳句朗読台本「仏恋」 / 白繭
HAIKU ARTIST / 鎮魂、そしていのちの明日ヘ

 

 はじめての大仕事であった『近代日本と神戸教会』(創元社)の歴史編纂、この大冊の構成を考えていた時、ピカソの「アビニョンの娘たち」が思い浮かんだ。キュビズムの原点となるとの絵画作品の女たちは、みな違う技法で描かれつつ、ひとつの画面に構成されている。
 「あ、これでいこう」と決めた。見聞き二頁で一つのテーマを設定。写真と文章で紙面を構成し、印象的なタイトルをつけた(俳句のように!)。
 それぞれのテーマには、それぞれ違う文体の解説文を書いた。
 展開するテーマは多彩だ。そして見聞き読み切りでありながら、伏線を張りめぐらし、通史としてのダイナミックな流れも確保した。

中永公子・・・・・「あとがき」より



○発行所

 ビレッジプレス(定価 2,000円+税)

◆句文集『星辰図ゆるやかなれば』: 中永公子(なかなが・きみこ)◆

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