会員の著作（2014年事務局受贈分）

　 句集

『円心』

宇多喜代子

角川学芸出版　2014年9月30日発行

『円心』は私の第七句集となります。八十歳を目前にしての一応の区切りにと、このたび既刊六句集にこの句集を加えて『宇多喜代子俳句集成』として、刊行いたしました。
『円心』に収載しました句数一六八は、句集にしては少ない数なのですが、別途この句集も一冊にしておきたく思い、冊子としてまとめました。
　今日の一身に及ぶ諸々には、思いもしなかったような厄介が見え隠れして、これから先を生きてゆく大変を覚えずにはおられません。
　どのように微少、非力なものであっても、いのちをもって生まれて来たもの一切は、日の光、よき水、よき風を享けてそのいのちを全うする、そんな当り前が極上のことに思われます。
　この当り前が、この先まで永くつづくことをひたに念じつつ編んだ句集です。

宇多喜代子・・・・・「あとがき」より

　　

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◆句集『円心』：　宇多喜代子（うだ・きよこ）◆