関西現代俳句協会

会員の著作(2014年)

『昭和俳句作品年表 戦前・戦中篇

編集・発行 現代俳句協会

発売・東京堂出版 2014年9月20日発行



この『昭和俳句作品年表』には、その年間に発表された俳句作品から、著名度なとは無視して、現代俳句協会の人材総がかりで、大いに討論して決めたものが集めてある。これは第一冊目で昭和元年から二十年まで。
小生の少青年期に当り、あの時代への複雑な思いとともに読んでゆくと、昭和七年「鉄鉢の中へも霰」に出会う。十五年戦争のあの時期、こんな放浪の自由律の句もあったのだ。
昭和十四年には花鳥調詠の主・高浜虚子の「そこを行く春の雲あり手を上げぬ」。ところが同年に渡辺白泉の「戦争が廊下の奥に立つてゐた」もある。
多彩である。名句好句が、自由にたくさん読めるこの嬉しさ。

金子兜太・・・・・「栞文」より


真の俳句史とは「俳句作品表現史」であろうと思いつつ・・・時代時代に衆目を集めた句、作家研究上必要な句、自分は未知であっても多くに知られていた句、こうした一句がいつ制作されたかを逐一知ることはむつかしい。これをまとめておきたい、そんな意向で発進したのがこの「作品年表」であった。

宇多喜代子・・・・・「おわりに」より

  

○編集・発行

 現代俳句協会

○発売

 東京堂出版
 〒101-0051
 東京都千代田区神田神保町1-17
 電話 03-3233-3741

 (定価 2,700円+税/現代俳句協会会員特価 税込み2,400円(送料無料)

◆句集『昭和俳句作品年表 戦前・戦中篇』: 現代俳句協会◆

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