会員の著作(2014年事務局受贈分) 句集 『香芝春秋』 中谷 清 東京四季出版 2014年3月28日発行 初夢のペガソス翔ける天の果てこれこそ、人生の辛酸から咲き出でた見事な詩の華と言うべきであろう。詩人、中谷清氏の住まう故郷の風景が見事に映し出された句集『香芝春秋』である。 豊長みのる・・・・・「序」より 中谷清氏は真面目で愉しい人である。 平田繭子・・・・・「跋」より この度、私如きまだ駆け出しの者に主宰、編集長より、句集上梓のお勧めあり、大いに迷ったが、「勧められているうちが花よ」との母の言葉を思い出し、承諾した。今は両先生に感謝している。そしてこの句集上梓を機にもう一度主宰の理念である「一期一会」を大切にし、「生きる証し」としての俳句に挑戦したいと思っている。 中谷 清・・・・・「あとがき」より ○帯「豊長みのる選」より 達観の相か末枯れて蓮立てる 夕波のさわぎて雁の渡りかな 退院や道に出揃ふつくしんぼ まぼろしの浜辺とや薔薇香りをり 瀬分れの水の迅さや秋のこゑ 行く秋や水分り橋に影ひとり かぎろふや善と悪との二面石 鶯の去りて雨音ばかりかな 雲の峰下り松とや立ち上がり 生かされて生きる齢ぞ返り花 梅雨満月青葉の笛の澄む夜かな 初夢のペガソス翔ける天の果て ○発行所 東京四季出版 〒189-0013 電話 042-399-2180 (定価 2,700円+税) ◆句集『香芝春秋』: 中谷 清(なかたに・きよし)◆ |
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