会員の著作(2012年事務局受贈分) 句集 「美しき死を真ん中の刹那あるいは永遠」 久保純夫・久保るみ子 現代俳句協会 2012年5月2日刊
句集『美しき死を真ん中の刹那あるいは永遠』は、もともと句日記として書いていたものから、俳句だけを独立させたものです。従って、すべて妻である流美子に向かって書かれた俳句になります。 久保 純夫・・・・・帯文より ○帯「天草基江選」より (太字は久保るみ子さんの作品) 片方の眉上げており紫木蓮 虎杖や上手に折りし音がして 常世から少し揺らぎて蓮華草 金雀枝やこの世のものが散りゆけり ときどきは右目が覗く和布かな 息潜めいま蓴菜となる途中 割れ目より水がこぼれしチューリップ あめつちを震わせているががんぼよ 草餅の端より草餅始まりぬ 山法師どこを向いてもるみ子 紫陽花のあちらこちらでるみ子死す 青葡萄つるんと剥けてるみ子死す ○発行所 現代俳句協会 〒101-0021 電話 03-3839-8190 (定価1500円、税込) ◆句集「美しき死を真ん中の刹那あるいは永遠」 久保純夫・久保るみ子(くぼ すみお・くぼ るみこ)◆ |
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