会員の著作(2010年事務局受贈分) 句集 「いつまでも」櫻井 ゆか ふらんす堂 2010年8月26日刊
「戦後」という重くれを生涯背負い続けた稀有の作家、鈴木六林男に育てられた櫻井ゆかさん。普通なら、その延長上に個を咲かせるが彼女はむしろ、師の内なるものへ殉ずることに俳句生命をかけているような気がしてならない。これまた稀有だ。 小宅 容義・・・・・「帯文」より(事務局) ○帯・自選10句 春の雪灰の中から釘の出て 花のあと抽斗深くなりにけり 霾やうしろに道のつき来たる ホースより水出て父の日なりけり 伐られたる木が緑陰に横たわり 眼薬の雫広島忌の青空 氷水グラスの外をぬらしけり 押しあげる水の力や浮寝鳥 逸速く暮れる鍵穴六林男の忌 近づき来冬の帽子のなかの人 ○発行所 ふらんす堂 〒182−0002 電話 03−3326−9061 (定価2476円、税別) ◆句集 「いつまでも」 : 櫻井 ゆか (さくらい ゆか)◆ |
情報募集中!■<会員の著作>のコーナーへの情報掲載をご希望の方は、事務局までお気軽にご連絡ください。関西現代俳句協会の会員の方は、どなたでも当コーナーをご利用いただけます。 当サイトへのリンクについて■ご自由にリンクをお張りください。バナーが必要な場合は下記の画像をお使いください。88×31のGIF形式です。 ■申し出ていただければ、当サイトからもリンクさせていただきます。 |