関西現代俳句協会

会員の著作(2009年事務局受贈分)

短編小説集「愛しい女たち」

波平光恵 著

西の丸工房 2009年4月1日刊

天下御免のフリー司会者。
その観察眼と洞察が短編小説へ向った。
辛辣と純情。剛胆と繊細。
鏡台の抽斗の奥、香水の小瓶を見つけてしまった戸惑いとでも言おうか。
立ち上がる香気。かざせば妖しい光の変幻。
〈うつろひ〉にこそ女の愛しさがある。

「帯」より(事務局)。
        (なお、巻末に「和香女100句」が収録されています)

○ 「和香女100句」より(事務局)
  春光を朝のサラダにまぜてみる
  永遠と刹那抱き込み花氷
  手も頬も空も匂はせ青蜜柑
  春立つや自惚れの鏡の笑ひ皺
  読み終えて妻に戻りし春の昼

○購読申込
編集・発行 西の丸工房
大阪市福島区福島5丁目6−31,堀内ビル603

(定価記載なし)