関西現代俳句協会

西村逸朗「句集・人間 - じんかん」

友月書房、2004年3月

著者のことば

自然や歴史を透過してみえてくるものを見据えたい。

推薦の辞(中井不二男)

著者第二句集、逸朗氏の句づくりは、まずは物を凝視するところから始まる。そこに思い泛かべる心象を透過し、自家薬籠中のものにした時に、句が生まれるというわけである。彼は時を惜しんで旅に出る。新しい発見、新しい体験を求めて世界を歩き回っている。

句集の中から

赤海亀砂まんだらの産褥よ
峰々に蜻蛉浮きたつ湯垢離かな
鶴唳のしみじみ空にのこりけり
ヒマラヤを天軸とせり日脚のぶ
一月の真芯に触れし地震の朝
邪馬台の道をさがせる田螺かな

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