関西現代俳句協会

伊丹三樹彦「写俳集XI・おおオージーワールド」

ビレッジプレス/2004年2月刊

著者のことば

季を超える俳句は海を超える俳句である。

推薦の辞(Lee凪子)

俳人そして写真家の伊丹三樹彦が秋の日本から来た南半球のシドニーとメルボルンは春だった。父は感性を全開し、写真 3,000枚と俳句112句を旬日にして成した。メルボルン在住の私は全旅程を同行し、そのありようを目の当たりにした。

写俳集『おおオージーワールド』は、三樹彦の事物への感受性と表現力が密につながった世界であることを思わせる。

写俳集の中から

ダービーの嘶き カメラを鷲掴み
実像 虚像 昼夜の街は混沌と
芸術論 オペラハウスの大片蔭
一心同体 夫と歩幅まで揃う
時針 分針 僕の自由の残り時間
生きる 抗がう 走り根しがみつく断崖

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伊丹三樹彦宛 661-0012 尼崎市南塚口町2-7-8
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