関西現代俳句協会

■2020年5月 青年部 招待作品

なわとび/都めぐみ








 なわとび

 都 めぐみ




ししまいに喰われて兄と目を合わす


水温むお皿を二枚洗う時


つめた~いは買い尽くされて蝉時雨


終電にビアガーデンのゆるみあり


いいことを数え毎日がひまわり


音爆ぜて仕掛け花火の解多し


ソーダ水泣きたい夜を割って飲む


夜寒なり鋏がいつもよりも銀


探梅や靴紐ばかり気になって


明日はなわとび持ってこう日脚伸ぶ


◇「なわとび」:都めぐみ(みやこ・めぐみ)
1996年生まれ 広島県在住
所属団体:「奎」

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