関西現代俳句協会

■2021(令和3)年

第8回関西現代俳句大会 入選句

(2021年3月21日更新)


大賞】    【秀逸賞】    【入選句】    【選者特別賞

大賞

382 のどけしや試験管にて待つ卵子 西田 唯士
     

秀逸賞

32 新酒酌む村の行く末には触れず 有松 洋子
242 樹を語り山を語りて榾返す 仲井タミ江
473 前髪を切りすぎた夜のホットミルク とよだ  澪
580 追ふ真似をすれば翔つ真似冬鴉 津野 洋子
628 まだ熱の残る銃口枯木山 宮武 孝幸
8 夜の金魚もらす秘中の泡ひとつ 村田あを衣
55 解体のビルの鉄臭秋暑し 辻本 孝子
140 体温のみんな異なる初句会 山ア  篤
334 ひかりの輪残して潜る春の鴨 金山 桜子
339 桜東風水いっせいに光りだす 金山 桜子
363 世に疎しマスクに曇る老眼鏡 蔵田ひろし
366 何をするつもりだったか蜜柑剥く 蔵田ひろし
391 天秤の微動冬蝶の屍 赤窄  結
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入選句

6 星ひとつ踏絵の島は孤舟めく 村田あを衣
52 金魚鉢覗く日課の休校児 辻本 孝子
88 蟷螂の思想信条もて枯れる 久保 純夫
112 大義なく生くる一生のつぺ汁 江島 照美
125 蜘蛛の糸白し面会謝絶の夜 池田 奈加
194 籠りいて窓いっぱいの初景色 北岡 ゆみ
241 寒柝の終の一打を高く打つ 仲井タミ江
271 尺蠖は平城京を測りおり 前田ゆきお
416 影のない人も並んで日向ぼこ 米崎璃津子
476 卯波立つ突堤鳥になりたい子 内田  茂
513 沈黙はゆたかな言葉草の花 木村オサム
560 着ぶくれて私をいれる箱がない 山城 馨子
651 冬の蠅とっさに動けぬもの同士 黍野  恵
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選者特選句賞

宇多喜代子 選

563 退屈そうな犬と目の会う立夏 大宮 正暎

岡田 耕治 選

366 何をするつもりだったか蜜柑剥く 蔵田ひろし

久保 純夫 選

382 のどけしや試験管にて待つ卵子 西田 唯士

久留島 元 選 

476 卯波立つ突堤鳥になりたい子 内田  茂

桑田 和子 選

506 一雨ありまた一雨あり春隣 吉田 星子

古梅 敏彦 選

673 ある朝の地中の謀反霜柱 福森 順子

志村 宣子 選

423 方舟に乗せたき地球日脚伸ぶ 遊田久美子

鈴鹿 呂仁 選

391 天秤の微動冬蝶の屍 赤窄  結

曾根  毅 選

473 前髪を切りすぎた夜のホットミルク とよだ 澪

橋 将夫 選

494 ふるさとへ帰るに似たり死後の春 泊  義廣

谷下 一玄 選

513 沈黙はゆたかな言葉草の花 木村オサム

辻本 冷湖 選

339 桜東風水いっせいに光りだす 金山 桜子

出口 善子 選

242 樹を語り山を語りて榾返す 仲井タミ江

西谷 剛周 選

473 前髪を切りすぎた夜のホットミルク とよだ 澪

花谷  清 選

170 オルゴールみたいな街の冬銀河 曾根  毅

政野すず子 選

651 冬の蠅とっさに動けぬもの同士 黍野  恵

的場 秀恭 選

580 追ふ真似をすれば翔つ真似冬鴉 津野 洋子

吉田 成子 選

553 寒雀日あたる庭はおもちゃ箱 西谷 稔子

若森 京子 選

563 本籍の消えゆく地名芹の川 林  仁子

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