関西現代俳句協会

「京都吟行リモート句会」清記

(2020年10月13日更新)

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★選句締切:2020年10月22日(木)23:59厳守  

  1 渡り鳥立て看板の背の高く

  2 紅葉且つ散る京都嵐山線終点

  3 鶏頭を辿ってゆきし中有かな

  4 鳥辺野は鳥のまなこの露の玉

  5 とことはの円周率に野霧立つ

  6 化野の万の石仏星月夜

  7 化野へ風に乗り継ぐ夕蜻蛉 

  8 秋灯宿の名浮かぶ京の路地

  9 きのこ重なる道長の屋敷跡

 10 濁り酒頭のほろ苦き雀焼く

 11 やはらかく沈めるナイフ夜の桃

 12 一夜にて色置く紅葉嵐山

 13 鴨川の鴉陣取る薄紅葉   

 14 原稿用紙に月光詰まる嵯峨の宿

 15 御家元都のへそに菊薫る

 16 えび芋や三和土を仕切る竃神

 17 柿落葉一枚で足る嵯峨便り

 18 終バスや吾と満月乗せて発つ

 19 金閣の澄む池雪ののぼりくだり

 20 御所の月雲に七彩ありにけり

 21 団栗の見える洛中洛外図

 22 秋声を蹴り上げ西京極の声

 23 北白川柿の上枝(ほつえ)へ再配達

 24 猫じゃらし都に先の大戦

 25 幕末の墓濃く淡く杜鵑草

 26 新幹線顔十五種や京うらら

 27 御所の秋カラス若くて突きあふ

 28 台風が来ると軒端の早終い

 29 時は今三日天下のひがん花 

 30 色ながら散るまつ白な祇王の死

 31 秋風や出町柳のおにぎり屋

 32 柴栗や応仁の乱の古戦場

 33 碩学は深煎り好む暮の秋

 34 レンタルの着物でぶらり薄紅葉

 35 川霧や雲中菩薩舞ふ古刹

 36 秋の香の溢れあふるる錦市場(にしき)かな

 37 梁太き町家のフレンチ宵の秋

 38 荒海や皿の華やぐ間人がに

 39 赤文字の躍る立て看銀杏降る

 40 秋雨や世界遺産の佇まい

 41 善哉や東司の先の秋海棠

 42 おかっぱの列をなしゆく曼珠沙華

 43 路の音の紅葉しぐれとなる鞍馬

 44 秋暑し鈍器の凹みつややかに

 45 噂からかすかな波紋うろこ雲

 46 夜久野ケ原残る火口に草茂る

 47 ねむい午後バスから彼岸花が見え

 48 鯖街道是従リ洛中猫じゃらし

 49 渡月橋はさみて秋の虹淡し

 50 円山のしだれ桜は天女なり

 51 底冷ゆる奥行長き京の家

 52 裸電球錦市場のマスク勢

 53 こほろぎの見つめる気配仏彫る

 54 萍の紅葉そよげり大覚寺

 55 秋雨や芭蕉も踏みし石畳

 56 鞍馬山幾度も崩れまた野分

 57 女子大へ続く坂道夜這星

 58 哲学の道で秋思はやはり嘘

 59 詩集閉づ銀漢の尾に鳴るハープ

 60 かがよへる空のおはじき走り星

 61 橋の上秋風匂う京五条

 62 化野へ木の橋わたる秋の蝶 

 63 豆餅を食うて左京はしぐれかな

 64 月ノ出ルアッチガマンガミュージアム

 65 脇に抱く女結びの残り菊

 66 哲学路さくらもみぢの落差かな

 67 満月や天動説を疑わず

 68 七転び八起きの朝の九条葱 

 69 京ことば車内に聴いて山紅葉

 70 京都駅コートの君が降りて来る

 71 紅葉狩ゴーツー京都に乗せられやうか

 72 牛祭見知らぬ神の面薄し

 73 新涼や舞子習いの束ね髪

 74 石榴持つブラック・ライブズ・マターかな

 75 落柿舎は小さき庵秋高し

 76 生きるのも死ぬのも大事柿を食う

 77 立ち飲みは六角下ルぐじのあら

 78 林檎剥くパティシェ路地の町家カフェ

 79 町筋の上ガル下ガルを秋の風

 80 秋の蚊に残されている詩人かな

 81 稲光り龍はつぶやく京の古寺

 82 法堂の鳴龍の眼や秋気澄む

 (以上 全82句)

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