関西現代俳句協会

平成17年4月23日

会員各位

関西現代俳句協会

事務局

「春の和歌山城及びその付近吟行会」の結果概要

今年は4月23日好天に恵まれ、南国和歌山の太陽をいっぱいに受けながらの吟行会を催しました。総参加者数81名と盛況でした。参加者はじめ地元和歌山の会員及びスタッフの御協力により関西各地域での吟行句会という企画がいよいよ軌道に乗りましたことを感謝いたします。

名称 関西現代俳句協会主催「和歌山城及びその付近」吟行会
日時 平成17年4月23日(土)午前中〜12時ごろまで
選者 藤井冨美子・和田悟朗・吉本伊知朗・豊田都峰・山本千之・花谷和子・ 樟 豊の諸先生方
選句 各選者特選二句、入選8句を選出
特選作品
(順不同)
(藤井冨美子特選)
堂々と大蟻登る城の門             村上はるか
囀りに囲まれ城の火縄銃        河井末子

(和田悟朗特選)
鳶の時空城の時空や若葉炎ゆ 藤井冨美子
行く春の城をこわさぬよう登る   小泉八重子

(吉本伊知朗特選)
春落葉鯉残党の面構え            田渕佳根
行く春の城をこわさぬよう登る   小泉八重子

(豊田都峰特選)
桜しべ降り南海に城残す          尾崎青磁
花曇西に紀の川配しおり          西川吉弘

(山本千之特選)
木の芽風城は退屈していたり    小泉八重子
天守まで届く潮の香みなみ吹く  満田三椒

(花谷和子特選)
八重桜空堀に陽の行き渡り       岡田由季
楠若葉城に裏坂表坂                辻本俊子

( 樟  豊特選)
甲冑のなかに秘めたる青岬      坂本タミエ
蜂は宙にとどまり手まり唄流れ  野尻すゞ子

以上が和歌山吟行会の特選作品でした。
賞品 特選は現代俳句協会歳時記一セット入選は図書カードでした。