関西現代俳句協会

2022年9月のエッセイ

私の居場所

江連彰子

 私は女性専用のジムに通いはじめて、5年になります。

 ジムに通うきっかけは、「高齢になってもどこでも一人で行けるように足腰を丈夫にしたい。」からでした。5年間筋トレを続けた成果は体重がほぼ一定で増加しなくなったことや筋肉量が増加して体温が上がり、体力がついたことです。

 ジムは30分で終了できることが魅力です。ジムに行くと、嫌なことを忘れることができます。予約不要のため自分の生活の隙間時間にジムに通っています。

 また、ジムでフレイル予防のために食事の大切さを学んだので、できるだけたんぱく質をとるように食事に気をつけています。

 ジムは40歳代から80歳代までの方が主流で、特に私より年配の方が頑張って筋トレされている場面を見るたびに、「私も頑張ろう。」と励みになります。また、コーチから筋トレ中に褒められると励みになります。

 筋トレは自分の体の状態にあわせて、痛みがあれば、無理をせず自分のペースでできます。月に1回計測があり、体脂肪率や骨格筋率や体年齢などを知ることも私にとって大きな励みになります。

 私にとって筋トレは生活リズムの一部で居場所の一つになっています。

 私は子供の時から映画が大好きで、映画や観劇や美術館巡りが趣味です。これらの趣味は一人でも楽しめるのが魅力です。

 宝塚歌劇は20年以上前から好きでよく行っています。あの舞台衣装の豪華さや華麗なダンスなど舞台を見ていると日常が忘れられるのが大きな魅力です。

 今は、友人と一緒に宝塚歌劇を見に行っています。きれいな舞台を見て、おいしいものを食べて、いろいろな話をすることがストレス解消となっています。

 俳句の吟行の下見も大好きです。特に初めての場所はときめきます。吟行地の歴史を調べて時代背景やゆかりの人物に興味があります。風景も楽しみです。

 吟行句会の際に、吟行地も情景がよくわかるし、いろいろな方の俳句を拝見すると自分ではうまく作れなかった俳句を上手に作っておられると感心することがよくあります。

 今後は新しい趣味を増やし、好奇心を保ち、自分の居場所を増やしたいと思います。

(以上)

◆「私の居場所」:江連彰子(えづれ・あきこ)◆

▲今月のエッセイ・バックナンバーへ