会員の著作(2022年事務局受贈分) 句集 『使命』 岡田耕治 現代俳句協会 2022年2月2日発行 何を契機としたのか、/いつからか岡田耕治は/緻密な知識人に変貌していた。 久保純夫・・・・・栞文より 「生んでくれてありがとう」。後部座席に静まっている母に、そう声をかけようかどうしようか迷っていた。二〇二〇年十二月、クリスマスに近づくなか、九〇歳になる母がPCR検査で陽性と判明。一旦自宅で待機していたが、翌日に自宅から車で三〇分ほどの市民病院が受け入れてくれることになった。一般の駐車場ではなく、2階の緊急搬送口の横に駐車して、車内で待つよう指示があった。 岡田耕治・・・・・「後記」より ○帯「自選十二句」より 元号を使わぬ人の蜆汁 春風の後ろへもたれかかりたる 風光る出口にビッグイシュー立つ ノンアルコールビールを春の季語とする 付箋紙が夏の図鑑を膨らます 小説を読み始めたる素足かな 白シャツを入れ抽斗を出る空気 二学期のええやんあんたそのままで 秋の蚊と一対一になっており 葉鶏頭しばらくこの子あずかりぬ 初氷命の音を交わしけり 紙コップほどの交わり年忘れ ○発行所 現代俳句協会 〒101-0021 (定価 1,800円+税) ◆句集『使命』: 岡田耕治(おかだ・こうじ)◆ |
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