関西現代俳句協会

会員の著作(2021年事務局受贈分)

  最終句集

『静止線』

米岡隆文

青磁社 2021年7月1日発行



とうとう最終句集を出すことになった。
俳句の世界にかかわって二十年。
よく続けられたものだ。
ここには『虚(空)無』以降、六年間の作品を纏めた。配列は逆年順とした。
こうして句を見直してみると、つくづく私の句には「こころ」がない。否、正確にいうと「あそびごころ」はあるが「まごころ」がない。
抽象的観念的な世界をめざしたからそれは仕方がないといえる。
一つの試みとして片歌集を挿入した。俳句の古型である五・七・七の十九音数律を試してみた。
また今までに上梓した、三句集より自選集を巻末に掲載した。
俳句は言葉と言葉の関係性が織りなす、世界最小の詩であり、そのことが 人間と人間の関係性を呼び起すものであると信じている。

米岡隆文・・・・・「あとがき」より

 

○発行所

 株式会社 青磁社

 〒603-8045
 京都市北区上賀茂豊田町40-1
 電話 075-705-2838

 (本体 3,000円+税)

◆句集『静止線』: 米岡隆文(よねおか・たかふみ)◆

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