関西現代俳句協会

会員の著作(2021年事務局受贈分)

 

『桑原武夫と「第二芸術」
 ―青空と瓦礫のころ―

鈴木ひさし

創風社出版 2021年6月3日発行



桑原武夫「第二芸術」をとってもまともな論と思ってきた。その思いのなかで出来た句が、たとえば「たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ」だった。この本を手にして、私は今、鈴木ひさしという屈強の相棒を得た気分だ。

坪内稔典・・・・・栞文より

 

 この本のもとになったのは、俳句グループ「船団の会」(二〇二〇年六月散在) の会誌『船団』の連載である。
 三、四回で終わると思っていたのだが、調べたいことが次々と出て来た。結局、『船団』最終号まで、十一回にわたって書かせていただいた。「第二芸術」は講談社学術文庫では、二十ページ足らずのエッセーだが、気になる言葉の文脈をたどるだけでも、原稿用紙にして約三〇〇枚になった。この本では、できるだけ、これまで論じられなかった点について書いたつもりである。内容も分量も自由に書かせていただいたのは、「船団の会」代表であった坪内稔典氏の寛大なはからいによる。

鈴木ひさし・・・・・「あとがき」より

○発行所

 創風社出版 (定価 1,500円+税)

◆文集『桑原武夫と「第二芸術」―青空と瓦礫のころ―』:鈴木ひさし◆

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