関西現代俳句協会

会員の著作(2021年事務局受贈分)

『初夢の俳句の二千二十かな(上巻)

村上和巳

ギャラクシーブックス 2021年3月16日発行



 私は40年間俳句を作って来ました。その間に多くの俳句に接しました。日本の国土と俳句という文学はよく調和し数々の秀句を生み出しました。
「日本語は天才」という言葉聞いたことはございませんか。縦書きも横書きもok。漢字ひらがなカタカナ、そしてアルファベットまで組み込んで文が作れる。フリガナも付けられる。味わい深い方言もある。そういう言語文化に、二千万年前に大陸から分離した日本列島。災害は多いが自然は豊かで動植物の種類も豊富。季節の変化にも富む。この自然と言語から日本の詩歌文化が千数百年前から生まれた。俳句が生まれたのは16世紀の終り頃。和歌や連歌から独立し平和になった庶民が参加。そしてそれから約四百年。明治の中期に中興の祖正岡子規が出た。俳句は「古池や」と「柿食えば」だという事はないでしょうね。俳句はある学者の計算では10の16乗あるそうです。もとより筆者の眼に触れた俳句はほんの一部です。現在の俳句は自然だけを対象にしているのではなく人生や生活全般を詠んでいます。
 俳句の愉しさを知ってもらうために、この本はその中から多数の俳句本を参考にしつつ、芭蕉から現在までの佳句秀句又は筆者の関心のある句を独断と偏見で選んだものです。

村上和巳・・・・・「まえがき」より

 

○発行所

 株式会社 ギャラクシーブックス

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初夢の俳句の二千二十かな(下巻)

◆『初夢の俳句の二千二十かな(上巻)』: 村上和巳(むらかみ・かずみ)◆

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