関西現代俳句協会

会員の著作(2020年事務局受贈分)

  句集

『今景』

森田智子

邑書林 2020年9月25日発行



 野遊びに紛れておりし魔女の杖

初学の師西東三鬼から生の証である俳句を学びました。これからもどのような状況にあっても生の証を書き続けたいと思います。

森田智子・・・・・「あとがき」より


○帯より「自選十句」

 伊勢海老を厨に鳴かせ穏健派

 宿題のできた人から春になる

 豆の蔓隣の星へ十光年

 アクセルとブレーキ並ぶ昭和の日

 江戸風鈴吊るし人生上の空

 一つだけ鈴の音する露の玉

 狗尾草の向こうにゴール見えてきし

 思春期を過ぎたる檸檬なお尖る

 限界集落渋柿に種いっぱい

 冬の灯を惜しまずナースステーション



○発行所

 邑書林 (定価 2,364円+税)

◆句集『今景』: 森田智子(もりた・ともこ)◆

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