関西現代俳句協会

会員の著作(2020年事務局受贈分)

  俳句とエッセー

『気配

おおさわほてる

創風社出版 2020年4月30日発行



―言葉の夢風船・シリーズ「俳句とエッセー」―

ボロアパートに亀と暮らす中年男。彼の生業はホテルマン、あこがれの仕事はゴム風船を操る大道芸人のピ工口、そして京都駅前の俳人。これがこの本の主人公である。彼は俳句で呼びかける。次のような句で読者を誘う。
  あっ僕はあやまらないぞああばずく
  でんでんむしたまにはワンとないてみろ
  ねえ、起きてあなたは春のぶっちんぶりん
  僕は今ブロッコリーだ近寄るな

坪内稔典・・・・・栞文より

 

 最近あまり眠れなくなった。いつの間にか、髪は白い方が多くなり、体力も落ちた。運動もしていないのだから当然かも知れない。
 睡眠導入に一番効果があるのは、音楽でも、お酒でもない。ラジオの 語学番組。テキストはない。だから何を言っているのかほとんどわからない。適度な音量にしてスリープタイマーをかけ照明を落とす。間違いなく寝落ちしている。

おおさわほてる・・・・・「あとがき」より


○発行所

 創風社出版 (定価 1,400円+税)

◆俳句とエッセー『気配』: おおさわほてる◆

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