関西現代俳句協会

会員の著作(2020年事務局受贈分)

  句集

『傘寿記念俳句集』

忍 正志

私家本 2020年1月1日発行



 俳句道日々新たなり冬曇      正志

<俳句道に身を投じて生きる>と自ら記す著者、忍正志氏は、世俗に染まらず泰然として豪胆。人間の蠢く社会を既に超越し俳句道を悠々自適に歩いている俳人である。
 これ迄に上梓して来た六冊の句集には、作句の狭義にとらわれず自在に詠んだ俳句と英語俳句、漢字俳句、ポエム等々が収められている。文筆活動も盛んで誠に器用で精力的。中でも俳句には心から向き合いかつ楽しんでいる俳人である。

辻本冷湖・・・・・「序 俳句道に生きる忍正志の姿情」より



 独り身の気軽さで、思いついたら方々へ出掛けたものだ。
 計画外想定外で規格外の独自の生活を思うがまま気まま気楽に享受出来ている昨今、皆さんのお陰もあって独りでも普通に、薬を飲みながらもよくぞここまでこんな生活が出来、長生きできていて嬉しく思っている。今更過去がどうのこうのと言ってみたところでどうにもならず仕方ない事だし、何かを成すって事も考えものだ。たぶん何も起こす事は無いだろう。止む無き事情で子孫も残らない。もう遅いんだよ。今の今を如何に生き抜いていくかが問題と思って生活しているつもり。諸先輩の多くは既に鬼籍に入られたが、私も寿命が近づいて戸籍上年齢は「傘寿」となる。

忍 正志・・・・・「あとがき」より


○発行者

 忍 正志

○制作 印刷

 喜怒哀楽書房

 (限定非売品)

◆句集『傘寿記念俳句集』: 忍 正志(しのぶ・まさし)◆

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