関西現代俳句協会

会員の著作(2018年事務局受贈分)

  句集

『游神』

川口ますみ

新俳句人連盟 2018年11月15日発行



 俳句とめぐりあう以前、長年「書」をやっていた。五十七歳の時突然、心が「五・七・五」の世界へ浮游してしまった。自分を表現するのはこれだと行き当った。
 かねがね「游神」の文字は書作品にしたかったのだが辿り着けずにいた。游――あそばせる、ただよう。神――こころ、たましいの意である。人生をこのように生きられたらどんなに幸せであろうかと。己の未熟さも省みず厚かましい希みを抱いている。文字面も大いに気に入っているのだが「書」作品にはいましばらく鍛錬が必要と思っている。先ずは第三句集の表題とした。己が心の趣くままに楽しむには不本意も理不尽も多々あるのだがそれも生きる上での味として「游神」していたい。

川口ますみ・・・・・「あとがき」より


○発行所

 新俳句人連盟

 〒114-0022
 東京都北区王子本町1-28-14

 電話 03-3909-1189

 (定価 1,000円)

◆句集『游神』: 川口ますみ(かわぐち・ますみ)◆

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