会員の著作(2018年事務局受贈分) 句集 『春暁』 桑田和子 角川書店 2018年9月25日発行 桑田和子さんの資質は、「青玄」で伊丹三樹彦ならではの旧態を抜けた新感覚を身につけながら、どこかで初期の草城の句境の感受を思わせるものがあり、草城・「青玄」・「暁」とつづく一本の線に繋がるものをみせている。 宇多喜代子・・・・・跋文「桑田和子さんの春夏秋冬」より
俳句との出会いはある日突然やってきました。仕事を離れ、時間的にもゆとりのできたある日、「俳句」と「俳画」でもやってみょうかと。何の予備知識も感性もない私にとって俳句ほど難しいものはありませんでしたが、続けていて良かったなと思います。素晴らしい出会い、学ぶ喜びを授かりました。また、俳句は日記のようなものですね。一句一句に思い出があります。これからも五・七・五の世界を楽しみたいと思います。 桑田和子・・・・・「あとがき」より ○帯「自選十二句」より 一輪の梅に眠りを覚ます山 春暁の草城句碑を濡らす雨 二筋の水尾の寄り添う残り鴨 傍にいることも看取りや春の雪 あじさいの白にはじまる女坂 積み上げしものは崩れる雲の峰 桃を剥く桃のかたちに指添わせ 八月の真ん中とくと考えよ とんぼうの夢みるならば水のいろ しばらくは炎とあそぶ落葉焚 湖の端に日のある寒の入 燃えつきて縄ふっくらと春隣 ○発行 公益財団法人 角川文化振興財団 (定価 2,700円+税) ◆句集『春暁』: 桑田和子(くわた・かずこ)◆ |
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