会員の著作(2016年事務局受贈分) 句集 『ラストシーン』 嵯峨根鈴子 邑書林 2016年4月20日発行 嵯峨根鈴子句集『ラストシーン』には、俳句と川柳のどちらにも読める、どちらから読んでも面白いという句が少なからず収録されている。ことに後半増えていくようだ。< 関 悦史・・・・・「狐の言語」より 鈴子さんは、筆の毛先が少し欠損しているものを使用しているのではないかと思わせるような、独特なハネを持つ書体で書をたしなみ、また絵も描く。それらは上手下手からは無縁の<嵯峨根鈴子>によってのみ実現可と云うべき色合いと筆さばきである。しいて言うなら濁り絵具的な線の太さと濃さがある。俳句に於いても、その存在論的な色合いで具象的表現をもって結実したとき、佳句が生まれているように思う。 もてきまり・・・・・「脱皮しつづける鈴子さん」より 第二句集『ファウルボール』のあとは、機嫌よく道草を食いながら俳句の崖っぷちはどのあたりかと、遊びほうけていたら、野壺に落ちたというタイミングで、病を得た。のっペりした我が人生の最大イベントの幕開けだった。 嵯峨根鈴子・・・・・「あとがき」より ○発行所 邑書林 〒661-0033 (定価 2,500円+税) ◆句集『ラストシーン』: 嵯峨根鈴子(さがね・すずこ)◆ |
情報募集中!■<会員の著作>のコーナーへの情報掲載をご希望の方は、事務局までお気軽にご連絡ください。関西現代俳句協会の会員の方は、どなたでも当コーナーをご利用いただけます。 当サイトへのリンクについて■ご自由にリンクをお張りください。バナーが必要な場合は下記の画像をお使いください。88×31のGIF形式です。 ■申し出ていただければ、当サイトからもリンクさせていただきます。 |