関西現代俳句協会

会員の著作(2015年事務局受贈分)

  書写句文集

『写俳亭の書写句文集《蓮》』

伊丹三樹彦

青群俳句会 2015年10月15日発行



 伊丹公子が逝き、彼女の部屋から後片付けを次女の夏子が始めた。週に一、二度は来て汗を流す。お蔭で窓を開閉できる動線が出来た。 東と南へ硝子戸を開けると、涼風が吹き通る。
 これを書いているのは七月半ばで極暑の日々だ。午後にはビレッジプレスの村元武が来る。彼は私の写俳集、随筆集の編集まで多く手掛けている。意見具申もしてくれる。伊丹啓子も「青群」の印刷を任している。
 記念写真も散在しているのを整理中だが、その数の多いことに改めて驚いて居る。公子は何処に行っても、必ず記念撮影を所望する。私は作品としての撮影に逸る方なので、喰い違う。ところが、社中にはカメラマンが多かったので、記念写真を随分撮って貰っているのだ。で、アルバムも新しく買って処理している、が既に二十冊分は満杯。

伊丹三樹彦・・・・・「前書」より


○発行所

 青群俳句会

 〒113-0033
 東京都文京区本郷1-33-21 ニューアート本郷302

 (定価 1,000円+税)

◆『写俳亭の書写句文集《蓮》』: 伊丹三樹彦(いたみ・みきひこ)◆

▲会員の著作一覧へ