関西現代俳句協会

会員の著作(2015年事務局受贈分)

  句集

『雲の峰』

本多通博

私家本 2015年6月12日発行



 私が本多さんと出会ったのは、平成二十三年春三月の定例句会でした。初めての参加というのに、整った句を出されていて、披講後の質問や、 討論の内容も核心を衝いた応答で、これまでに何れかの俳句会に所属されていたか、個人的に相当勉強をされていたのではと直感しました。
 その時の句を今も鮮明に覚えています。

  懐かしき鬢付け油浪速場所
  鯨捕る入江煌めき春きざす

古梅敏彦・・・・・「序に代えて」より


 私は一九四一年父の任地、当時の三重県南牟婁郡神志山村大字志原で生まれました。現在、この地は熊野市から紀宝町に至る二十二キロメ―トル続く日本で一番長い砂礫海岸として、又「世界遺産(浜海道)」として知られる美しい海岸地域として知られています。当時は農業、漁業、林業を営む家庭ばかりの人口約三千人の、誠に純朴な田舎に過ぎませんでした。

本多通博・・・・・「あとがき」より


○発行所

 放送大学和歌山学習センター俳句会

 (非売品)

◆句集『雲の峰』:本多通博(ほんだ・みちひろ)◆

▲会員の著作一覧へ