会員の著作(2014年事務局受贈分) 句集 『翌檜』 森田ていじ 文學の森 2014年6月10日発行 畝つくるひとりの時間水鶏鳴くこの度、序文を書くにあたり、初句集であることを知り、驚いている。何と控え目なことと。ていじさんのすべて詰っている句集であり、豊かな人生が詰っている句集でもある。 加藤瑠璃子・・・・・「序」より 此の度、友人たちのすすめで、俳句をやっていて思い出に残るもの、当時投句していた「寒雷」や「麓」で巻頭に選んでいただいた句を中心にして句集にまとめることになりました。 (中略) 「寒雷」創刊当時の「俳句に人間を生かす」と云うテーマは私としての根元であり、真実感合はまた私にとってのリアリズム精神の根幹をなすものです。「寒雷」はまた尊敬する先輩の多いことで、そこで俳句を学ぶことができたことを幸せに存じています。 森田ていじ・・・・・「あとがき」より ○帯より10句 牛の喉撫でては峡の稲運ぶ 曼珠沙華製図疲れの手に夕日 稲刈れり真っ闇がりの馬の咳 室咲きのパラ部屋に満つ今日結納 半壊の家に出入りの恋の猫 余震過ぎくすぶる棺と出棺待つ 業強き火となってをり刈田焼き 設計室蟻みな親父顔でくる 畝つくるひとりの時間水鶏鳴く 樹胎仏しぐれのあとのやさしき目 ○発行所 文學の森 〒169-0075 電話 03-5292-9188 (定価 2,667円+税) ◆句集『翌檜』(あすなろ): 森田ていじ(もりた・ていじ)◆ |
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