関西現代俳句協会

会員の著作(2014年事務局受贈分)

 文集

『桂信子文集』

桂 信子 宇多喜代子編

ふらんす堂 2014年6月1日第一刷

 

新興俳句の旗手・日野草城に俳句を学び、平明な詩情で独自な作品世界を確立した桂信子の評論・エッセイ・対談・インタビューなどを収録した散文選集。

収録の日野草城論、『激浪』ノートなどは、当時の新興俳句の状況を知るのに貴重な資料である。また日常身辺について書かれたエッセイは、他者におもねることのない信子の矜持が貫かれ、俳人・桂信子の魅力を語るに十分である。

帯文より

 

俳句を作る時の心を、私はいつも不思議に思う。それは「句を作る」のではなくして、遠い祖先の霊魂がよびかけてくるような気がするからである。私の心の内側にかくれている私自身も知らない今までねむっていたものが、ある日、俳句のよびかけに、はっと目を覚まして、私の中から出てゆくのだ。

「俳句この不可解なもの」より

○発行所

 ふらんす堂

 〒182-0002
 東京都調布市仙川町1-15-38-2F

 電話 03-3326-9061

 (定価 10,000円+税)

◆『桂信子文集』(かつらのぶこぶんしゅう)          
: 桂 信子(かつら・のぶこ)/宇多喜代子(うだ・きよこ)編◆