関西現代俳句協会

会員の著作(2012年事務局受贈分)

  藤木清子全句集

「ひとときの光芒」

宇多喜代子

沖積舎 2012年10月10日刊

 

  針葉樹ひかりわが四肢あたゝかき  藤木 清子

かつて新興俳句が興った頃、「旗艦」という日野草城の俳誌に藤木清子という女性がいたということ。その周辺には片山桃史や富澤赤黄男がいたということ。なによりもその時代に戦争があったということ。お若い方にはこれだけでも知っていただければと思います。後日の参考にして下さい。

宇多喜代子・・・・・「藤木清子とその周辺」より

昭和十年代初期の俳誌「旗艦」「京大俳句」「天の川」などから藤木清子の句を書きぬきはじめ、三十数年が経ちました。まだ未見の句がないとは言い切れないのですが、一応の区切りとして出版に踏み切ることといたしました。
桂信子をはじめ、お世話になった多くの方が他界され、ご覧いただけなかったことが残念です。ここに深甚の謝意を表します。
資料博捜に関しましては、川名大、細井啓司、伊丹三樹彦、伊丹啓子、室生幸太郎の各氏にお手数をおかけいたしました。また原稿整理につきましては杉浦圭祐氏に、写真提供等に関しましては柿衞文庫、沖積舎のご協力を頂戴いたしました。ありがとうございました。
このささやかな一冊を、お若い方々が手にしてくださることを期待しております。

宇多喜代子・・・・・「後書」より

○発行所

 沖積舎

 〒101-0051
 東京都千代田区神田神保町1-32

 電話03-3291-5891

 (定価3000円、税別)

◆藤木清子全句集「ひとときの光芒」
(ふじき きよこ ぜんくしゅう ひとときのこうぼう):

宇多喜代子(うだ きよこ)◆