会員の著作(2012年事務局受贈分) 遺句集 「春をさがしに」 駒沢 木楽 私家本 2012年4月15日刊
亡き父は若い頃は山仕事が中心で、大型トラックで幅いっぱいの山道を運転し、まさに肉体労働者。土と樹脂と汗まみれで働いていました。CADなどない時代に夜半まで製図台に向かっていた父の姿をはっきりと覚えているのは、おそらく長子の私だけでしょう。 山根 知江・・・・・「あとがき」より ○帯「わたしの選んだ父の10句」より 木挽き唄雪が木霊を吸ひ込めり 日曜日春をさがしに家を出る 月明に回峰僧の白衣照り 夕星の一つ枯野の風来坊 抜糸して試歩は長等の桜まで 星流る犬にこぼせしひとり言 娘を送る飛機夏雲に消ゆるまで 芒分け笹わけ杣の小昼かな 風の盆あかつききざす山の影 寄す波の汀たしかな春仕度 ○発行所 私家本 編集兼発行者 山根知江 〒663-8023 協力 駒沢知子 (非売品) ◆遺句集「春をさがしに」(はるをさがしに): 駒沢 木楽(こまざわ きらく)◆ |
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