関西現代俳句協会

会員の著作(2011年事務局受贈分)

  句集

「水の唄」

豊田 都峰

文学の森 2011年11月3日刊

 

第八句集以降、平成21年から23年半ばまでの
420句を収載。

・・・・・帯文より

結社の主宰は作り続ける宿命にあるため、ありのままを評価してもらうより、仕方がない。主宰の立場を崩すことがない形で、第九句集をまとめて『水の唄』と名付けて、三つ目の三部作完成と喜んでいる。

豊田 都峰・・・・・「あとがき」より

○帯「自選十句」より

 合歓咲けばさそはれごころまたふやす

 島よりも大きな月が出て祭り

 玉虫や彩負ひゆくは祈りなる

 初山河そのかなたなるわが山河

 雲ひとつ遠茜して道真忌

 葦焼きし日よりの風は湖に棲む

 流帝陵京の春風たてまつる

 日を沈め月を沈めて山眠る

 香のしむ和紙をもとむる梅のころ

 金堂のまろき柱に触る暮春

○発行所

 文学の森

 〒169−0075
 東京都新宿区高田馬場2−1−2
 田島ビル8階

 電話03−5292−9188

 (定価2667円、税別)

◆句集「水の唄」(みずのうた):豊田 都峰(とよだ とほう)◆