会員の著作(2011年事務局受贈分) 詩集 「ことばの流れのほとり」 梶谷 忠大(俳号 予人) 竹林館 2011年10月10日刊
梶谷さんが、ひらがなの研究の集大成として「ことばの流れのほとり」を刊行してくれたことは、詩を書く者にとって大きなよろこびである。 杉山 平一・・・・・「序文」より 十年ほど前、私は俳句を始めた。毎週のように遊行と称して出歩いた。いわゆるひとり吟行である。湖北、湖東、近江中山道、若狭、吉備路、そして京北。京北町は大悲山花脊から周山までずっと上桂川に沿って周山街道が走っている。ちょうど真ん中あたりに北朝ゆかりの常照皇寺がある。周山街道を歩いていると杉の木立を抜けたり、松のある村落を抜けたりする。そんなときふと「まっすぐ すぎ。まがって まつ」ということばが浮かんできた。そしてなんども呟いてみた。 梶谷 忠大・・・・・「あとがき」より ○「かな かなし」 かな は かなし かな かな は いとし かな かな を かなしむ かなは かなしも
かな かなし かな かな かなはぬ かなしむ かな かなしむ かなはぬ かな かはゆし かなし
かなかなかな なき かなし かなかなかな なく かなし かなかなかな なき しきる かな かなかなかな なけ かなかなかな
かなかな の なきから かなし ○発行所 竹林館 〒530−0044 電話06−4801−6111 (定価1500円、税別) ◆ 詩集「ことばの流れのほとり」: 梶谷 忠大(かじたに ただひろ)◆ |
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