関西現代俳句協会

会員の著作(2011年事務局受贈分)

   エッセイ集

「季の時空へ」

柿本 多映

文学の森 2011年9月16日刊

 

本書は平成十六年から二年間、京都新聞に「季節のエッセー」として連載したものと、同人誌「白燕」その他に発表したものを併せて収録した。書くことによって季節が包含する諸々のものが私に語りかけ鼓舞し、今更ながら出会いの尊さを思ったのだった。出会いといえば柿本の父と藤田嗣治画伯とのそれ、御縁があって昭和十一年マドレーヌと揃って呉市に来られた折、父の自画像と共にお二人のもスケッチして下さったのだ。大いに呑み翌日は音戸の瀬戸に遊び、父にとっては至福の日々であったろう。その父が亡くなってこの九月二十一日で四十年。夫の勧めもあり、文筆に関わっていた父への供養としてカバーに使わせていただくことにした。

柿本 多映・・・・・「あとがき」より

◇主な内容(帯より)

 きさらぎ

 椿

 たんぽぽ

 幮(かや)

 昼顔

 正午のラジオ

 風の盆

 無花果

 霧雨

 十二月

 (他全24編収録)

◇発行所

 文学の森

 〒169-0075
 東京都新宿区高田馬場2-1-2
 田島ビル8階

 電話03-5292-9188

 (定価1143円、税別)

◆エッセイ集 「季の時空へ」(きのじくうへ) : 柿本 多映 (かきもと たえ)◆