会員の著作(2010年事務局受贈分) 句集 「洛南」妹尾 健 文学の森 2010年9月23日刊
ながくこの国の歴史の真ん中にあったのは京都洛内。そんな中心からそれた四辺もまた人々の生きる場であった。いま、妹尾健が自らの精神の産土として注視しているのは四辺の一つ洛南。地名にひそむ人々の表情、父親の背にみえる血肉の哀歓。葉のそよぎ、雲の行方が誘い出すことばの数々。『洛南』にはそんな温か味が籠る。 宇多喜代子・・・・・「帯文」より(事務局) ○帯・宇多喜代子選10句より(事務局) 風の息樹の息渡る春の川 黙祷の涙拭はず父の夏 座してまた立ち上がりたる夜長かな 珠となる勢ひつよし朝の露 雲はやし花の奥まで流れけり ○発行所 文学の森 〒169−0075 電話03−5292−9188 (定価2667円、税別) ◆句集 「洛南」 (らくなん) : 妹尾 健 (せのお けん)◆ |
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