関西現代俳句協会

会員の著作(2009年事務局受贈分)

句集 「掎鹿の里」

桂 鴻志

本阿弥書店 2009年3月21日刊

 掎鹿の里は、古く『播磨国風土記』に出てくる地名である。

私は、三草山源平の合戦で勝利した義経主従は掎鹿の里で休息し、三木市の有馬街道で小野市の市場からの大軍と合流し、神戸市北区木津を経て鵯越へ進んだと想像している。

 この由緒ある地名を子子孫孫に伝えたい思いをこめ、句集名とした。

桂鴻志

「帯」より・・・・・・・(事務局)

○ 帯自選十句選より(事務局)

 ピカソの絵かかげ涅槃のあられ売る

 牛の顔子供のたたく花野かな

 空海の前で割りたる鏡餅

 鳰とんでまんぢゆうの餡地にこぼす

 雪解水義経道をけづりけり

 ○発行所

 ・発行元

 〒101−0064 東京都千代田区猿楽町2−1−8 三惠ビル

    本阿弥書店   

 電話03−3294−7068(代) 

(定価 2800円 税別)