関西現代俳句協会

会員の著作(2008事務局受贈分)

橋場千舟 句集  「視線」

ふらんす堂2008年1月刊

  帯の文章より(坪内稔典)

 パッと開いた112ページに、

春立つと耳をしづかにしてをりぬ

春の雪三階の窓閉め忘れ

 という句が並んでいた。

これらの句を見ていると、耳がちょっとくすぐったくなった。

また、窓のそばで私も雪を待とうと思った。

その気分って、心身が外に向かって開く感じ。

私の分身はきれいになって少し華やぐ。

千舟の俳句の言葉に染まるのだ。

○帯の自選10句から5句(事務局)

 ふうはりとくらげの骨の青かりき

 老人がきれいに住んで芋の秋

 かたくりや素直になつてゐる時間

 侘助へ視線侘助から視線

 鍋ひとつぴかぴかにして万愚節

○購読申込

・発行元

 〒182-0002
 東京都調布市仙川町1−9−61−102

 ふらんす堂

 (定価2500円(税込))