会員の著作(2007事務局受贈分) 句集 「知見」伊丹三樹彦沖積舎 2007年12月10日刊(帯よりー事務局) 氏が日々の俳句実作をもって、死の淵から這い上がろうとしていると聞いた時、私は瞬間的にその俳句の全てを、一句も余さずに読者に提供してみようと思った。氏は文字通り、ここは私の想像だが、一句が生まれる際の、脳細胞が軋みを上げる激痛に耐え、一句一句を一滴一滴の血として生み落として行ったに違いない。「リハビリ俳句」の所以である。 越村 蔵(本書栞より) ○句集から(たむらちせい氏の栞文からー事務局) 桃喰うて 羽化仙人の志 眼鏡拭く 草城もまた拭きおらん 駅まで送ると 伊勢海岸の和服誓子 「君の夢見た」とて 耕衣の一様信 支那靴の三鬼降り来し 神戸の坂 ○発行所 〒101−0051 東京都千代田区神田神保町1−32 株式会社 沖積舎 TEL(03−3291−5891) ( 定価 3500円+税) |
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