関西現代俳句協会

◆曾根毅氏・第4回芝不器男俳句新人賞受賞

 芝不器男俳句新人賞実行委員会は2014年3月11日、第4回新人賞の最終選考会および授賞式を開催し、曾根毅氏の新人賞受賞が決定しました。

◇第4回「芝不器男俳句新人賞」受賞者:曾根毅(そね・つよし)

 今回の選考は、東日本大震災以後という異常な時代を、若い作家たちがいかに俳句の形で引き受 けるかが着目された。その中にあって本作は《桐一葉ここにもマイクロシーベルト》のような説明的な作品にとどまらず、日常の中に刻印された亀裂を危機感を孕んだ句として作品全体にリアライズした点が評価された。《水吸うて水の上なる桜かな》《菊人形水を隔てているような》《般若とはふいに置かれし寒卵》。
 伝統・前衛のはざまに深化をさぐっており、これが到達点ということではなく、力量を見込み今後への期待も込められる。

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