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6月17日
かみがた通信句会投句フォームを設置しました。
(投句締切7月2日 23:59)
6月5日
青年部のページに関西ゼロ句会(2025年7月27日)のお知らせを掲載しました。
6月1日
今月のエッセイに、岡田耕治さんの「何のための草刈り?」を掲載しました。

>>その他新着情報


2025年6月のエッセイ

何のための草刈り?

岡田耕治

 関西現代俳句協会の岡田耕治です。
 2025年4月26日の総会で承認され、会長を務めることになりました。
 どうぞよろしくお願いします。

 総会の初めに、私の方から関西現代俳句協会の会則の第1条を次のように始めることを提案させてもらい、承認を得ました。

 「この会は関西現代俳句協会と呼称し、会員の交流を通して、各人の俳句活動の充実を目的とする」という部分です。

 この提案について、次のようなエピソードをお話ししました。

 私が校長を務めていたとき、保護者に草刈りをお願いしたところ、
「いやよ。だって暑いから」
という答えが返ってきた苦い経験があります。

 なので、安心して学べる学校づくりを通して一人ひとりが輝くという目的の実現には、是非運動会を成功させたいと思っています。

 ついては、子どもや教職員とともに草刈りをお願いしますとお伝えすべきでした。

 このような経験があるので、是非、関西現代俳句協会の会則にも目的を明記し、その実現のために会員のみなさんのご参加や、これから会員になる方々への呼びかけを行いたい、そんな思いでこの提案をさせていただきました。

 総会の懇親会の席で、私のこの提案が話題になり、公立の小中学校ではそういう反応が返ってくるかも知れないけれど、私学だときっと協力してくれるのではないかと言われました。

 その時、少し説明不足だったと反省したのです。

 というのも、その保護者の方々は、とても学校運営に協力的で、もちろん草刈りも手伝ってくれました。

 それだけ、学校が保護者の皆さんと打ち解けた対話ができる雰囲気があったので、開口一番「いやよ」という答えが返ってきたのです。

 そんな返事がなければ、保護者は学校がお願いしたら何でもやってくれると思い続けていたにちがいありません。

 そのことに気付かせてくれた保護者に感謝するとともに、このことが切っ掛けとなって、めざす子ども像を共有することの大切さを学びました。

(2025年5月18日発行の「関西現代俳句協会メールマガジン【001号】」の文章を再掲しました)

(以上)

◆「何のための草刈り?」:岡田耕治(おかだ・こうじ)◆

  

■今月のエッセイ・バックナンバー

◆2025年

タイトル 作 者
4月 お菓子 小枝恵美子
3月 邦題のつけ方、季語の選び方 衛藤夏子
2月 ターニングポイント 岡 温子
1月 さまざまな私へ 久保純夫

◆2024年

タイトル 作 者
12月 実家の石灯籠 田中公子
11月 「雨」と「漣」 金山桜子
10月 酒と俳縁 西谷剛周
9月 筋肉は騙さない 村上春美
8月 出合った句、出逢った人 三田陽子
7月 春の到来 妹尾 健
6月 らんまん 西村耕心
5月 俳句と自然体験 大西可織
4月 「夏への扉」 新井博子
3月 藍の晩年 若森京子
2月 俳とは文芸のピアニシモ 穂積一平
1月 運に恵まれて 志村宣子

◆2023年

タイトル 作 者
12月 俳句小屋「げんげ」 西谷剛周
11月 晩年を楽しむ 神田和子
10月 兎―季語の背景にあるもの 外山安龍
9月 よろこびの子 太田酔子
8月 詩になる言葉の法則性 斎藤よひら
7月 象の位階(従四位) 内田 茂
6月 あっ、ご近所にコウノトリ 石井清吾
5月 古文書を学んで 片岡宏子
4月 俳句放浪記 中村聰一
3月 平成中村座を追いかけて こにし桃
2月 スマホの世なれど蠅には蠅叩き 塩野正春
1月 ハリコフの日曜日 花谷 清

2022年

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