関西現代俳句協会第1回定例句会開催
2015年8月29日(土)、午後1時より大阪市の中之島中央公会堂において第1回の定例句会を開催した。参加者は事務局五名を含め総勢25名であった。
※参加者全員の作品を掲載いたします。 球児等の泪と笑顔八月尽 森口 和子 ひとりいることの痛覚蝉時雨 谷川すみれ 足どりに出るわが齢蚯蚓鳴く 野村 朴人 水打ちていきなり蛙に抱きつかれ 吉村 艶子 雷一過罪ありありと七十年 志々見久美子 言ひ訳のしどろもどろの汗みどろ 松島 圭伍 軸足にしれっと深い踊の輪 三好つや子 天刑の骨と血で咲く曼珠沙華 山浦 純 戦なき七十年を生きて秋 志村 宣子 良夜かな影の先行く宇治十帖 北村 峰月 村祭伊勢より獅子の舞ひ来る 勝 俊一 マドンナは今もマドンナ敬老日 高橋 将夫 燕去ぬ公会堂のレンガ窓 大西 陽子 秋暑し誰も知らない偉人像 内田 茂 蛇穴に後悔のない旅をして 松浦てつ子 チエロビオラみな新涼のビブラート 一門 彰子 胎動が激しい嬉しい菊人形 葛城 裸時 風神と雷神の間の新走 木村オサム 丘にゐてつくつく法師まみれなり 橋本小たか 音たてて粘着テープ切る残暑 桑田 和子 日の残る空なまぐさし凌霄花 吉田 成子 八月や赤き種痘の証明書 上藤おさむ 葛あらし日本海を遠ざかる 川ア 奈美 はじまりは煙はげしき大文字 杉浦 圭祐 八月や語れぬままの七十年 西川 吉弘 (以 上) |