関西現代俳句協会

豊田都峰会長より吉田成子新会長へ!

    平成25年度「関西総会」でバトンタッチ

 平成18年8月、山本千之前会長の逝去に伴い次期会長に就任された豊田都峰会長は、去る4月7日の関西現代俳句協会理事会及び総会で、足かけ8年の長きにわたって務められた会長職を辞任され、満場一致で承認された。

理事会における豊田都峰前会長の挨拶
理事会における豊田都峰前会長の挨拶

 この間には平成18年10月、京都で開催された第43回全国大会と、平成24年10月、大阪にて開催された第49回全国大会を担当され、京都大会では約1万6千句、大阪大会では1万5千余句の投句を獲得するという好成績をおさめられた。

 ほかにも山本前会長に引き継ぎ「近畿2府4県にまたがる吟行句会」を開催し、疎遠であった地域との融和を図られた。また初心者向けに開いた「五七五俳句講座」では宇多会長とともに講師を務められ、2年にわたり4回開講したがいずれも大盛況であった。

 また四月の総会と併せて実施した「関西現代俳句大会」は三回とも1千句を超える投句があり大好評であった。

 なお、この「関西現代俳句大会」は昨年の「現代俳句全国大会」を成功させるため現在中断しているが、来春には再開の予定である。

 こうした豊田都峰会長以下の事務局も今回、会長とともに次期吉田成子会長の事務局にバトンタッチされた。

吉田成子新会長の挨拶
吉田成子新会長の挨拶

 以下、今回の辞任及び新たに選任された事務局、副会長、顧問、理事の皆さんである。

 
  1. 役員交代
    1. 1) 辞任
      会  長
      豊田 都峰(京鹿子主宰)
      事務局長
      尾崎 青磁(蕪の会代表)
      次  長
      桑田 和子(暁 同人)
      経理部長
      村田あを衣(京鹿子同人)
      広報部長
      前田 霧人(草樹会員・杭同人)
      青年部長
      杉浦 圭祐(草樹会員)
      *豊田会長は退任後「顧問」に就任。
    2. 2) 新任
      会  長
      吉田 成子(草樹発行人)
      事務局長
      上藤おさむ(草樹会員)広報部長兼任
      企画部長
      川崎 奈美(草樹会員)
      経理部長
      村田あお衣(京鹿子同人)
      青年部長
      三木 基史(樫同人)
    3. 3) 全国大会のため任期延長されていた副会長の辞任
      副会長
      吉本伊智朗(斧主宰) 顧問に就任
       〃 
      豊長みのる(風樹主宰)   〃
       〃 
      小泉八重子(季流主宰)   〃
    4. 4) 副会長の継続及び新任
      副会長
      室生幸太郎 (暁代表)   留任
       〃 
      若森 京子 (海程同人)   〃 
       〃 
      尾崎 青磁 (蕪の会代表) 新任
       〃 
      的場 秀恭 (獅林主宰)   〃 
       〃 
      花谷  清 (藍 主宰)    〃
    5. 5) 理事新任について
      @ 現在の理事(35名)は全国大会終了につき全員退任とし、新たに選任する。
      A 新理事は定員を15名とし、以下の方が選任された。
            鈴鹿 呂仁(京鹿子)   高橋 将夫(槐)
            西原 和孝(斧)      志村 宣子(渦)
            谷口  洋(駅)       辻本 孝子(藍)
            外山 安龍(半夜)     西川 吉弘(季流)
            辻本 冷湖(杭)       平田 繭子(風樹)
            三宅 睦子(鴻の鳥)    桑田 和子(暁)
            森田 智子(樫)       久保 純夫
            古梅 敏彦(南海)
      *新理事の構成は、協会運営上の必要性から、 (A)1結社から1人、(B)近畿の地域性に配慮し、滋賀、奈良、兵庫北部、大阪南部及び京阪神の結社にまたがる方も考慮する。
  2. 新旧両会長の挨拶
     上記の人事が尾崎前事務局長より発表された後、理事会及び総会において採決の結果満場一致で承認され、引き続き豊田前会長より過去に遡っての想いと、8年にわたる長い期間自分を支えてくれた事務局員への心からの謝意と支持して頂いた協会員の皆さんへのお礼が述べられた。
     特に2度にわたる全国大会で多大の投句を得たことへの感謝が印象的であった。
     続く吉田新会長からは、これからこの会員が1,000人に近い大きな協会を運営する決意と、また会員による協力を願う気持ちを表明された。

  3. 総会議長の選出と議事
     続く総会議事では的場新副会長が議長に選出され、@の「事業報告」において昨年の「全国大会」が無事、しかも大量に投句を得て終了したという報告があり、次いで昨 年末の「忘年句集祭」の実施報告、昨年度の「青年部」の積極的な活躍。
     特に大阪全国大会において司会や協会書籍の販売等運営に多大の貢献をして全国からの参加者の称賛を浴びたこと。
     また11月京都で開催された「第23回青年部主催シンポジウム“洛外沸騰”」が成功したことなど報告された。 続く「決算報告」は収支とも4,943,000円であり、次年度に1,830,000円の繰越金を残したとの報告が承認された。
     吉田成子新会長による「事業計画案」は、特にこれからの新メンバーによる運営に協力してほしいと言うことと、現在中断している「第4回関西現代俳句大会」をやりたいとの決意が示された。
     引き続き12月7日には恒例の「忘年句集祭」を、ホテルを変えて船場のヴィアーレ大阪と云う新しいホテルで実施することを表明された。
     その他広報活動や青年部の活動、減少の一途をたどる新会員の獲得など力説された。
     続く「平成25年度予算」については収支とも5,680,000円の予算が提示され、事業計画案共々承認された。

  4. 特別講演会「俳句発見」鷹主宰小川軽舟先生
     定刻、前青年部長の杉浦圭祐さんから小川先生の経歴の紹介があり、続いて講師小川先生が登壇された。
     先生は「私は昨年4月から単身赴任で神戸で住んでいる。
     「俳句発見」と云うタイトルには特に深い意はないが、今日の話の中から何か俳句について掴んで頂ければ幸いである・・・」 ということで約1時間の話を切り出されたが、この講演全容は今年10月頃発行の「関西現代俳句協会会報」にて報告される予定なのでそちらに譲りたい。

    講演会の小川軽舟先生
    講演会の小川軽舟先生

  5. 懇親会
     さて、理事会と総会においての「役員交代」発表に始まった本会での緊張を一挙にほぐすべく、定刻の17時30分より恒例の「懇親会」が開始された。
     今回も司会は青年部の新部長三木基史さんと岡村知昭さんの若い二人によりスタートし、講演して頂いた小川軽舟先生も参加された。

    懇親会風景
    懇親会風景

     先ず新旧会長の肩を楽にしての挨拶、恒例の和田悟朗顧問の乾杯と続いた。
     この辺り、アルコールの力も得て会場の雰囲気は一気に盛り上がり、テーブル形式による料理も和食中心に次々出され、参加者にも好評であった。
     続いては各個人の挨拶や結社ごとの自己紹介などがしばらく続き、自席を離れての話し込み、友人との乾杯など、しばらくの懇談が続き、2時間後吉田新会長の挨拶と若森副会長の閉会の辞を以て、今年度の総会の幕を閉じた。 

(尾崎青磁・記)

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