関西現代俳句協会

第二回関西現代俳句大会

 (会長挨拶の様子)

  2010年4月24日(土)ラマダホテル大阪において、昨年の第1回を上回る応募者348名、投句総数1476句の参加を得て、併催の理事会・総会・懇親会と共に第2回関西現代俳句大会は盛大に催された。 来賓として東京から現代俳句協会・安西篤幹事長を迎え、宇多喜代子顧問を始め総勢112名の会員他が集い盛会でした。

 俳句大会は桑田和子事務局次長の司会により進行。豊田都峰会長の挨拶、司会による選者紹介に続き、司会及び披講者の近藤詩寿代さんにより入選句及び入選者が発表された。  大会賞1名、秀逸賞4名、入選賞7名、佳作賞6名の合計18名に豊田会長より賞状と副賞が授与された。つづいて、選者の中から和田悟朗顧問、政野すず子顧問、小泉八重子副会長、吉田成子副会長、高橋将夫理事、および平田繭子理事による講評があり、豊田会長が総評を行って大会は終了した。 多数の皆様のご投句・ご参加・ご協力有り難うございました。

 (俳句大会会場風景)

第2回関西現代俳句大会・入賞作品および受賞者

大会賞寒稽古海へ一礼して終る荒川 美邦
秀逸賞信頼に足る大根の太さかな有本 雄美
秀逸賞葱抱いて土の匂いの母が来る東金 夢明
秀逸賞年輪を刻まぬ石と冬に入る森田 智子
秀逸賞生徒みなひまわりとなり歌ひけり木本 晴夫
入選賞八月の闇を書庫より持ち帰る佐藤日田路
入選賞死者の碗割って枯野を遠くする藤井美智男
入選賞母の言ふきのふはむかし苜蓿竹内 久子
入選賞ふだん着でいつもの願い初詣渡辺 善子
入選賞しゃぼん玉毀れ戦争語り出す志村 宣子
入選賞バス降りて冬の銀河の端歩く古梅 敏彦
入選賞十六夜の結び目ゆるき小風呂敷鷺山 珀眉
佳作賞木枯や酒蔵の窓昼灯す山田 和
佳作賞紅をさすのみの手鏡朧の夜桑田 和子
佳作賞わが恵方0番線と決めて立つ井尻 妙子
佳作賞着ぶくれて球体感覚の日常若森 京子
佳作賞節分会鬼の後にうすあかり吉川多佳美
佳作賞高々と振って別れの冬帽子汀 菜美